【質問】
メッセージ = イチョウの鉢植え(盆栽?)があるのですが、
何十年も前に玄関横の土の上の適当なところに置いてしまっていたのですが、、地面に根が付いてしまったようで動かせません。
そろそろ庭にきちんとした場所に移動したいのですが、どうしたらいいでしょうか?
毎年きちんと葉を付けますので妙な事をしてからしたくありません。植木屋に頼んで、直接地面に植え替えたほうがいいですか?
高さは1mほどです。
【回答】
イチョウの件ですが、何十年も鉢植えであったとのこと、根も狭い鉢の中でさぞ窮屈だったのだと思います。
ぜひ地に下ろしてやってやってください。
まず、樹木イチョウについて
イチョウ(公孫樹)
落葉高木 維管束植物ー種子植物門ー裸子植物亜門ーイチョウ目ーイチョウ科ーイチョウ属ーイチョウ
雌雄異株(雌木と雄木がある) 葉は広いが広葉樹ではない。(樹木学では、
針葉樹)
次に、移植の時期について
一般に樹木は、
秋の落葉期までに樹体の師部や木部柔細胞の糖分濃度を上げて耐凍性を高めてから越冬に入り、翌春、
蓄積した糖のエネルギーを使って発芽と枝葉、
根の伸長、展開を行ってさらに肥大生長を行うのです。
このようなサイクルで、1年を過ごしますので、5月~7月の間がは光合成が一番盛んに行い、
糖分を幹や根茎の成長に盛んに向けるので、体内エネルギーが最も低い時期
であるので、この時期に剪定や根茎の切断を受けると、エネルギーが絶対的に不足し、
樹勢の衰退を起こします。この時期は移植は行わないのが普通です。
藤本さんの家は、どちらなのでしょうか?関東地方南部を例にすると、
移植の最適期は2月下旬~3月ですが、次に適するのが11月下旬の落葉期から12月中旬までです。
しかし、冬季に土壌が凍結する寒冷地では、秋の移植は不適です。
お住まいがわからないので何とも言えませんが、参考にしてください。
移植について
鉢の下の根を、見てください。主根が土の中に潜っている様だったら、引き抜くことができるようなら、
なるべく根を痛めないように引き抜いてください。もしそれが出来ないようなら
主根を鉢の直下で、「環状剥皮」というものを行い、次年度に移植してください。「環状剥皮」
は植木屋さんも知っていると思いますが、慎重にやらないと失敗しますので、不安
だったら、私の所へ連絡ください。
植え替える場所は、排水の良い場所で、穴の大きさは鉢の大きさより20cm~30cmの余裕をもち、
深さは鉢の鉢底より30cmくらいを目安に掘って下さい。
鉢底30cmに完熟堆肥を敷き込み、イチョウを置きます。周りは腐熟したバーク堆肥を詰めます。
植え付け状態は “高植え” とし、深植え状態としてはいけません。
木の向きは、鉢に植えられていた方向と同じ向きにします。植え込んだら潅水をしっかりやってください。
定植後は、支柱を立て樹体が風などで、動かないようにするために
やっておいたほうがいいでしょう。(2年くらいで採ってください)
植え替えの場所としては、雄木でしたら問題ないのですが、もし雌木でしたら
「イチョウの木の下は何も育たなくなる」と言われています。これは銀杏の渋にやられるといわれて
います。定かではありませんが、一様参考までに。
大事にしていたイチョウです。玄関先で、藤本家を見つめてきたと思います。
いつまでも元気に育って欲しいものですね。