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日付:2008年12月30日
タイトル:2008年 いき会った巨樹・奇木たち!

今年もたくさんの巨樹・巨木、それに何でこうなるの?という奇妙な木にもたくさん行き会うことができました。 特に今年は行ったことのない山奥へ行けたからです。

今年「森林資源モニタリング調査」という仕事を手掛け、長野県の北は“栄村”から始まり、東は“軽井沢町”、西は“王滝村、”南は “天竜村”とほぼ長野県の山奥を縦断し、44カ所のモニタリング調査を行いました。


 長野県の中でも、東西南北いろいろ木の種類も異なり、特に広葉樹の違いに植物図鑑は片時も離せませんでした。 でも仕事とはいえいろいろな木々に会えたことは、貴重な体験となりました

木曽郡木祖村でモニタリング調査実施中(白いテープの中の樹木を調査)

伊那市「権現山」山頂(1749m)で風雪に耐え堂々と生きているダケカンバ

同上のダケカンバ 300年?位の時空の中でゆっくり生きているその姿

東筑摩郡波田町黒川渓谷のトチノキの巨木

塩尻市贄川にあったリョウブの木 何故か1m位のとこで合体 何でこうなるの?

上水内郡栄村のナラ枯れ被害を初めて目の前で見た。何とかしなくてはと思うが・・・

山奥へ行くと こんなご褒美もあるんです

こんな奇妙な植物にも行き会えるのです ちなみにこれはツチアケビです

木曽郡王滝村で晩秋に咲いていたのですが 何の木に咲く花なのでしょうか?  楚楚と咲いていました

カラマツの樹皮に着生している地衣のサルオガセ まるでカーテンのようでした

 

  来年は、どんな巨樹・巨木たちが待っていてくれるのだろうか?
 山の中に、ひっそりとそれでいて気高く生き抜いている巨樹に
 行き合うと、長い時空を生き抜いてきたという自然がここにある
 のだということをしみじみ知らされてしまう。

 そして、ここは 人間が入ってこれる領域ではないことを思い知らされるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

日付:2008年10月25日
タイトル:ジャンボカラマツと対面

10月19日、ジャンボカラマツ保存会、松本地方事務所主催の「ジャンボカラマツの森 トレッキングツアー」に参加しました。 場所は塩尻市楢川です。

主催者 挨拶

 

当日の天気は快晴、雲ひとつない絶好のコンデションでした。朝7時30分集合で、まず車にて“木曽駒ケ岳” の登山道の白川四合目登山口まで行き、そこからトレッキング開始です。「馬返し」の尾根までは急な斜面を登りますが、 そこからは尾根の平坦なルートを約2時間30分ひたすら歩きます。途中オオモミジの真っ赤な紅葉や、 ダケカンバの黄色に色づいた遊歩道が目に飛び込んできます。それらが真っ青な空とのすばらしいコントラストで、 大自然のど真ん中にいるという実感を持ちました。また眼下には、伊那の平が一望でき、南アルプスの峰々と相まって、 参加者の皆さんその景色に大変興奮気味でした。

トレッキング参加者

オオカエデの紅葉

眼下に見える伊那谷

途中、「烏帽子(南沢山」のコメツガ林の中で、昼食をとり、ジャンボカラマツの森へと足を進めました。遊歩道沿いには、 天然のカラマツやミズナラ、ブナの巨木が迎えてくれました。
目的のジャンボカラマツに会えたのは、午後2時ごろでした。ジャンボカラマツの手前には、「絆のカラマツ」 と命名された2本のカラマツが根で結びづけられたユニークな形のカラマツがあります

ブナやミズナラの天然林

「絆のカラマツ」

ジャンボカラマツは、平成12年林野庁による「森の巨人たち100選」に選定されたカラマツで、推定樹齢250年以上、 幹周408cm、樹高34mということで、真下に立つとその巨大さに息をのみます。そして見上げると天を突くかのようです。 何百年も生き続けているこのカラマツは何を思って生きているのだろうか?と、ふと思ってしまった。 そしてこれから何百年生きていくのだろうか?と、 悠久の時空を生き抜いているこのカラマツには人間の世界では絶対にわからない宇宙があるのだろう。

ジャンボカラマツの前で

推定樹齢250年以上、存在感あり

天を突きあげる

 

ジャンボカラマツを去る時、もう一度振り返って見たとき、「オレの姿を覚えておけ!」と言われたような気がした。

日付:2008年09月28日
タイトル:平成20年度 松林防除実践講座 実施

 「平成20年度 松林防除実践講座」が、9月25日と26日に長野県の小諸市で開催されました。

 この講座は、松保護士・樹木医・森林組合職員等が対象の講座で、今回は84人の参加者がありました。

 一日目は、小諸市農林課長の笠原昭夫氏、長野県林業総合センター育林部研究員の岡田充弘氏、 森林総合研究所東北支所主任研究官の中村克典氏の三方から、それぞれ「松枯れ」の関する報告が行われ、特別講演として、 千葉大学名誉教授・東京農業大学客員教授の本山直樹氏による『松林に散布された薬剤の飛散実態』という演題で講演が行われました。 6時より交流会が始まり、皆さん名刺配りに奔走されていました。かくいう私もその一人ですが。

 二日目は、会場を小諸市乙女湖公園隣接の松林に移り、朝方降っていた雨もやんで、 松林の中で伐倒くん蒸のデモンストレーションと参加者による実施や、松枯れ予防の製品の説明等盛りだくさんの内容の研修でした。最後に 「終了証」が一人ひとりに手渡され閉会となりました。

 

 

開講式の様子です

松枯れ予防装置の説明

くん蒸処理のデモンストレーション

微生物農薬による処理

私の松脂滲出作業中

 
私はこの講座に参加するのは初めてでしたが、長野県でも「松枯れ」は深刻な状況でしたので、とても勉強になりました。

日付:2008年07月13日
タイトル:H20 桜オーナー記念樹・プレートお披露目会開催

7月5日(日)、「H20 桜オーナー記念樹・プレートお披露目会」がサクラの苗を植栽した“中俣せせらぎ公園”内で行われました。 本年度オーナーになられた皆さん約40名ほどが参加されました。自分のサクラの前で、記念名が彫られたプレートを取り付けてもらいました。

記念式典

オーナーの皆さんです。

プレート取り付け

孫よ、すくすく育て!

 

 「孫誕生記念」・「還暦記念」・「結婚記念」等々、それぞれの思いを記念名につけ、何年か先に咲き乱れるサクラに思いを託していました。 オーナーの皆さんの期待に沿うよう、しっかりと維持・管理していかなくてはと思いました。


 

日付:2008年07月05日
タイトル:威風堂々! 『月瀬の大杉』

長野県の最南端に位置する「下伊那郡根羽村月瀬日影平地籍」に国の天然記念物に指定されている『月瀬の大杉』 がある。
 
 近づくとその存在感に圧倒されてしまう。まさに“威風堂々”の貫禄である。何事にも動じないその風貌は幹の皮がものがっている。 1944年の調査当時で、推定樹齢1800年ぐらいと言われたそうであるが、今から1800年前だと「邪馬台国」の時代ぐらいかな。 まあどっちにしても日本の立ち上がりから、太平洋戦争、そして現代まで見てきているのである。 忙しく生きている現代人を大杉にはどのように写っているのだろうか? 気の遠くなるような時空を生き抜いてきたこの大杉は、 これからも何百年、何千年と生きつづけるのだと感じた。衰えを感じさせないのである。それは樹皮が生き生きとしているのである。

 この『月瀬の大杉』をじっと見ていると、人間の存在感など「無」に等しいと思えるのである。最後に帰るときに 《オレをみろ!》と言われたような気がした。振り返ると1本の大スギが、風で太枝を揺らしていた。

“威風堂々”

見上げると、圧倒される

推定樹齢1800年とのこと

幹周り14m、樹高40mである

シダ科の「シノブ」も共生

神様が宿っている気配がする

日付:2008年06月08日
タイトル:森林浴とトレッキングに行こう!

6月8日、「森林浴とトレッキングに行こう」と題し、新緑の中をゆっくり歩きながら自然を満喫しました。 子供も含み16名の参加者でした。
朝日村の野俣沢林間キャンプ場の周辺約3kmを歩きました。

 歩きながら、コナラとミズナラの葉の違いや、ホウノキの花がどのように受粉するか、匂いで植物を見分ける方法等を説明しました。
 また今騒がれている森林整備が私たちの生活に何故必要なのか、体験を通して話をしました。

 
本日のコース説明

コースの脇の植物の説明

これおひたしで食べられるヨモギです

これからのコースどっち?

もくもくと歩く参加者

森林整備について胸高直径の計り方

カエデの葉っぱを観察

皆さん熱心に聞いてくれる

 

今頃の季節、外での行事は雨の心配でやきもきするものですが、曇っていたものの、少し日差しもあり、無事終了することができました。
 最近人間は、自然の中に入る機会が少ないように思えます。一人でも多くの人が自然のありがたさを解ってもらえるよう、 これからもこのような企画を作っ   ていこうと頑張りたいと思います。

日付:2008年06月08日
タイトル:H20 日本樹木医会 千葉大会開催

  6月6日、『平成20年度 日本樹木医会 千葉大会』が行われました。全国から約350名の参加者でした。

会場となった「千葉市文化センター」 

 PM;1:00~3:00まで、実行委員長・千葉支部長の坂本 功氏の挨拶に始まり、通常総会が行われ、すべての議案が承認されました。

 PM;3:00~5:00までは、千葉大学大学院教授の藤井 英二郎氏の記念講演があり、 次に千葉県支部樹木医の塚原 道夫氏と藤平 量郎氏の事例発表がありました。

 藤井先生は、「日本庭園に見る日本人と樹木の関係」という演題で、平安時代後期に書かれたとされる『作庭記』に書かれている、 今日に連なる日本庭園の長い歴史を貫く特徴を、西洋の庭園と日本庭園を比較し、 日本庭園が日本の多様な風景に維持されてきたことを述べられました。

 また、塚原樹木医は「地域に根ざすみどりの町医者」としての行動報告を、藤平樹木医は「変わり行く房総の自然」について、 ヒメコマツを主とした樹木の危機と再生について報告なされました。

藤井先生の講演

 PM;6:00から行われた交歓会は、年に一度なつかしい友会える機会、皆さんここぞとばかり、飲み・食い・ 話しおおいに盛り上がっていました。この交歓会を楽しみにくる樹木医さんも多いのではないでしょうか(かくいう私も、その一人であるが)。

鏡割りで交歓会始まり

15期同じテーブルで

 交歓会の後は、15期約18名で、千葉の盛り場にて二次会を行いました。それぞれの思いをぶつけあって、ビールを飲むピッチの早いこと。 8月の15期の研修に再会を誓いあいました。参加した15期の皆さん、ご苦労様でした。

15期の二次会風景

日付:2008年04月22日
タイトル:平成20年度『桜鑑賞会』を開催

4月20日(日)、朝日村で『桜鑑賞会』を行いました。

 朝日村にも、ようやくサクラ前線が到達しました。満開のサクラのもと天気にも恵まれ、 “見ただけで終わらせたくない満開のサクラ”  をサブタイトルに、参加者約15人と一緒にサクラの観察会を行いました。

満開のサクラ
サクラを愛でる

ゆっくりサクラを愛でながら、<サクラはどこから来たか?> や <ソメイヨシノの運命とは?>、  <サクラ 別れと出会い>、 <ソメイヨシノと戦争>などについて話をし、見るだけの観察会ではなく、 よりサクラを理解してもらうための観察会に心掛けました。参加者の皆さんは、熱心にメモなどをとっていました。サクラに対し、 知っているようで知らないことの方が多かったと、参加者からの声でした。

サクラの説明を熱心に聞く
話す方も一生懸命

サクラの下でワイワイ騒ぎながらやる「お花見」も、日本ならではの文化ではあるのだろうが、私は一人でも多くの人に、 クローンであるソメイヨシノが何年か先には一斉に消えてしまう可能性があることも、知っていてほしいのである。

最後のまとめ

わずか咲いている十日ばかり人々に騒がれるだけのサクラたち。本当は、咲き終わったそこからがサクラたちにとっては、 長い1年が始まることは、誰も気がつかないのだろう。

満開のソメイヨシノ
満開のオオヤマザクラ

日付:2008年02月24日
タイトル:信越放送(SBC)の「エコロジー 最前線」に出演

信越放送(SBC)が毎週土曜日の午後5時45分から6時までの15分番組に 「エコロジー 最前線」という番組があります。
そこで、3月1日(土) 放映の樹木医が環境にどう関わっているかについて2月21日に取材を受けました。小学生と地球温暖化の話をしたり、 森林整備と環境について話しています。もし、時間が取れたらご覧ください。
 
まず子供たちの発表
 
取材中
子供たちの声を聞く
子供たちも熱心に話す

日付:2008年02月03日
タイトル:平成19年度 第3回日本樹木医会長野県支部 樹木医研修会 開催

平成20年1月26日 「平成19年度 第3回日本樹木医会長野県支部 樹木医研修会が、松本市の“グリーンホテル”で行われました。 出席者は約20名でした。

小山支部長の挨拶と支部事務局からの報告に始まり、
1、宇治田 直弘樹木医により名古屋大学で行われた「第12回樹木医学会」の報告
2、百瀬 義和樹木医により東京「藪会」による樹木治療例について
3、田丸 義次樹木医により長野県内国有林の「森の巨人たち100選」の紹介
4、岡田 充弘樹木医による カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害対策の検討について

の4件の報告が行われました。質疑等も行われ有意義な研修会でした。又17期樹木医になられた「小林 健一樹木医」  「山本 裕美樹木医(当日欠席)」の紹介がありました。

研修会の後は、懇親会で大いに盛り上がり、情報交換が活発に行われました。いろんな所で働き、 いろんな職業の樹木医さんと知り合える楽しみは、私のパワーとなっています。

日付:2008年01月26日
タイトル:「松本中日文化センター」の受講生募集

「松本中日文化センター」では、2008年4月期新規受講生を募集しています。

今回、私の講座【めざせ!樹木の達人】が開催されます。講座日程と講座内容は下記のとうりです。 わかりやすく樹木や庭木の話や地球温暖化が樹木にどのような影響があるのか話をしたいと思っています。この機会に、 自然とのふれあいをしましょう。

講座の場所は、「井上デパート」横の「ベルモール25」の地下一階です。申込先は「松本中日文化センター」 ℡0120- 326-321にお願いします。

<めざせ! 樹木の達人>

≪講座内容≫

第1回  4月7日(月)
『桜は日本人の心の花か?』
★桜はどこから来たか
★ソメイヨシノの運命とは


第2回  6月2日(月)
『里山の樹木』
★昔の山に戻せるか?
★地球温暖化が樹木に与える影響について考えてみよう


第3回  6月30日(月)
『樹木の病害虫について』
★庭木や街路樹等の病害虫の駆除方法
★ご自宅にある庭木の何でも相談実施


第4回  7月7日 (月)
『巨樹・古木の保全、管理を考える』
★日本の巨樹・古木と樹木の生きる戦略
★スライドで世界や日本の巨木を見てみよう


第5回  8月4日 (月)
『森の動物と仲良くするには?』
★クマやシカの森林被害を防げるのか?
★何故、人里まで降りて来てしまうのか?

 
第6回  9月29日 (月)
『針葉樹と広葉樹どう違う』
★知っているようで知らない樹木の名前を覚えよう
★葉が秋に紅葉するのは何故だろう


第7回  10月
『樹木見学』
★森林浴を兼ねて樹木を見て回ります

日付:2007年12月15日
タイトル:今年、出会えた巨木たち!

2007年、今年も多くの巨樹・巨木に出会うことができました。

 
どの巨木たちも、悠然と自然の中で聳え立っていました。その太い幹に抱きつくと、なぜかパワーを貰えるような気がしました。 何百年も生きてきたという荒々しい肌が、「これが私の勲章だ」とも言っているようだ。 また空を突き抜けるように聳え立つその様は、天からの神様を導く階段のようにどっしりと地に足をつけている。

 巨樹・巨木に出会うと、人間のちっぽけさを感じてしまう。この木たちは、 何百年に亘っていろいろな人間たちの生きざまを見続けてきたのだろうか?あの太平洋戦争を高い位置からどのように写っていたのだろうか?・・ ・と思いをはせる。だからいつも巨樹・巨木を追ってしまう。

山口県 三見吉広のバクチノキ

山口県 河内の大ムク

山口県 共和のイチイガシ

南木曽町 白山神社の大杉

木曽贄川のトチノキ

南箕輪村 山深い場所のブナ

茅野市 カラカサノマツ

 

さて2008年は、どんな所でどんな巨樹・ 巨木に出会えるのだろうか?
そんな私をきっと、巨樹・巨木たちが待っていてくれることを願っている。


日付:2007年11月07日
タイトル:天狗巣病の駆除

朝日村の「野俣沢林間キャンプ場」にソメイヨシノが約30本あります。毎年朝日村で最後に咲くサクラ(4月下旬)として、 村民にも村外者にも人気のスポットです。
 
 しかし、ここ数年天狗巣病がひどく蔓延し、ソメイヨシノも衰弱してきています。そこで、有志により、駆除作業を今日実施しました。
 
 樹齢約50年ということで、樹高も8m以上ありました。巣病も3m以上のところにあり、駆除作業もハシゴを使い大変でした。 無駄な枝も除去し、枝と枝が重ならないようにしました。

 2,3年もしたら、花数も多くなり、再び人々の目を楽しませてくれることでしょう。
今年4月の状態

天狗巣が蔓延

枝の切除

高さ5mの位置での作業

切り口に殺菌剤を塗布

作業完了後

日付:2007年10月28日
タイトル:寺社林探訪

10月28日、朝日村の五社神社、光輪寺、光輪寺薬師堂を巡る神社林探訪を実施しました。 昨日は台風20号の影響でどしゃ降りの雨でしたが、今日は台風一過ということもあり、快晴で秋のおだやかな陽の中で、 紅葉を愛でながらゆっくり神社林を見て回ることができました。

光輪寺全景

 

 寺社林と私たちのかかわりについてや、寺社林の価値について話しながら、鬱蒼としたスギ木立の中を歩いたり、 光輪寺の中にある巨木をみたり、昔からの言い伝えがあるサクラのエドヒガンの下にたち、地元の人の話を聞いたりと、 秋の一日ゆったりの観察会でした。
五社神社にて

スギの木立を歩く

秋晴れの中

陽だまりで

しだれ桜の説明

 

 朝日村の天然記念物にも指定されている「ミズナラ」も案内し、環境により衰退している状況を説明し、 回りを取り囲むスギやヒノキを伐採し、光を取り入れないと2,3年しかもたないことを話しました。
ミズナラを前に

 

私はいま、樹木医として朝日村のなかにある巨樹・巨木などを一人でも多くの人に見てもらい、 この財産を未来の子供たちに渡してあげたいと思っています。また朝日村の荒れている里山に手を入れ、 誰でもが自然に触れられる場所作りをしたいと思っている。

日付:2007年07月28日
タイトル:“樹木が生きぬくための戦略”について

7月27日(金)、朝日村の「高齢者ふれあい学習」の一環として、樹木の観察会が行われました。テーマは『樹木の不思議へようこそ』 と題し、樹木が生き抜いていくための戦略についての学習会を行いました。
 
 参加者は、朝日村在住の70歳前後の高齢者で、約40人参加していただきました。天気も大変よく、暑い中での観察会にもかかわらず、 みなさん最後まで熱心に耳を傾けていただき、質問も結構多く高齢者のパワーを感じました。

 観察した樹木は、
①おじぎをしてしまったハナノキ
②花を咲かせなくなったエノキ
③ブロック塀を、呑みこもうとしているケヤキ
④生きた化石のメタセコイア
⑤なんじゃ、もんじゃの木の正体は?
 この5本です。朝日村に住んでいてもなかなかこのような樹木を見る機会もなかったということで、参加者からは「今度は、 車ではどうしても通り過ぎてしまうので、歩いてゆっくり見てみたい」と言うことでした。
 暑い中、熱心に話を聞く

 みなさん、真剣に!

 すぐ、腰をおろして涼しいところを選ぶ知恵

 おおきいなあ!きちんと姿勢も正し

 

朝日村を、何百年も見つめてきた巨木たち、そしてこれからの朝日村も、 また同じ場所で何年見つめていってくれるのだろうか?そんな巨木たちを一人でも多くの人たちに見てもらえるようにと思っている。

日付:2007年07月12日
タイトル:南木曽町 白山神社の大杉

この木の下に立った時、思わず息を呑んでしまった。確かにこの木には、神が宿っている!

 南木曽町与川の白山神社社殿の横にある2本の大杉、「夫婦杉」とも名付けたいように並んで立っている。樹齢800年といわれているが、 大杉の樹皮に付着しているコケがそれを物語っている。今まで何を見てきたのだろうか?そしてこれから何百年何を見ていくのだろうか?

 私はこの大杉を目にした時、人間の欲・傲慢というものの持ち合わせている愚かさに打ちのめされる思いがした。 静寂の中にも悠然とたたずむ姿に神を感じとった。畏怖堂々とそびえる2本の大杉、いつか山へ行った時きっとこんな木と出会えると思っていた。 何もできない自分に「それでいいのだ。」と答えてくれた。

神が宿る大杉

畏怖堂々の姿

幹周8m 樹高30m

白山神社

日付:2007年06月08日
タイトル: 2007 日本樹木医会総会 山口萩大会開催

6月1日、山口県萩市で「日本樹木医会総会」が開催されました。北は北海道、南は沖縄まで約250名の参加者がありました。
 萩市民会館で、午後1時から総会が行われ、その後山口大学学長の「丸山 卓哉」氏による『微生物との共生関係を活用した樹林化の促進』 の基調講演で、“地球温暖化”や“菌根菌”についてわかり易く大変勉強になりました。
 続いて行われた事例報告では、「草野 隆司」(日本樹木医会山口支部)が『行政における樹木医の役割について』、ご夫婦で樹木医という 「羽嶋 秀一・直美」による『平川の大スギ樹勢回復・鹿野のイトザクラの診療 治療』についてお互いにかばいつつ発表されました。

萩市民会館にて

丸山卓哉氏の講演

交歓会では、萩市の伝統文化の催しを見ながらパーティーを行いました。私のテーブルは15期生の仲間でしたので、 久し振りにわきあいあい語り合いました。親睦を深めるためには絶対必要な?酒宴です。15期生で二次会もやり、 大いに盛り上がり次の日は二日酔いでした。

15期生の皆さん

15期生の皆さん

6月2日午前中は、“椿群生林”と“松陰神社等”を見学し、午後からは、エクスカーションで、 それぞれグループごとに分かれて目的場所の見学をしました。
 私は、萩市をじっくり見たかったので「たっぷり萩・どっぷり萩」のコースにしました。なんと参加者は私と宮崎県の「森本 辰雄」氏 (樹木医5期生)、東京都の「岸 みずほ」さん(樹木医16期生)の3人のみでしたが、その分内容の濃い見学
会になりました。案内をしていただいたのは、山口県支部の樹木医で「石本 真司」氏と「楠本 直也」氏の両名で、 細かな心づかいで本当にお世話になりました。

 萩市では、「三見吉広のバクチノキ」と日本で2番目に大きい「共和のイチイガシ」等を見せていただきました。
 6月3日は、“秋吉台の秋芳洞”と山口市の「五重の塔」を見せていただきました。
 石本さんと楠本さんには、何から何までお世話になり参加した甲斐がありました。山口県へ行ったのは初めてでしたが、とても良い印象で 「山口大会」に参加して良かったと思いました。

 山口県の樹木医さん、大変お世話になりました。そしてご苦労様でした

 

5人で記念写真

バクチノキ

秋芳洞にて

日付:2007年05月20日
タイトル:H19 日本樹木医会長野県支部総会

 5月19日、諏訪で「平成19年度 日本樹木医会長野県支部総会」が技術研修会を兼ねて行われました。

 午前中は、技術研修会が9時より行われ、まず茅野市指定天然記念物「からかさ松」 の腐朽部処理の状態とつぼ堀による土壌改良の状態を研修しました。この「からかさ松」は、かなり山奥にあり、 一般の人が見に行くにはかなり難儀な場所にありますが、樹齢約350年以上とのことその存在感は息を呑む容姿です。 一見の価値ありのアカマツです。

「からかさ松」の診断説明

腐朽部の処理

樹齢約350年のアカマツ

 

もう一か所は、諏訪市温泉寺の「忠恒桜」と諏訪市指定天然記念物「温泉寺のシダレザクラ」を研修しました。 腐朽処理のやり方と土壌改良の処理についての説明がありました。

 「からかさ松」、「忠恒桜」のどちらも長野県の樹木医田村氏・藤牧氏を中心に行われました。

「忠恒桜」の腐朽部の処理

「温泉寺のシダレザクラ」

「温泉寺のシダレザクラ」

 

午後は、総会が行われ、日本樹木医会長野県支部長の小山 明氏のもと、「平成18年度事業報告及び決算報告」、 「平成19年度事業計画及び予算案」が行われ、承認されました。
 総会後、長野県天然記念物に指定されている信濃町の「閑貞桜」の診断報告書と、 諏訪湖釜口水門近くのポプラ古木の根株腐朽による転倒についての考察が発表されました。

日本樹木医会長野県支部長 小山 明氏

 

参加人数は25名で、樹木の技術交換が有意義に行われました。他の樹木医さんから得る技術はとても役立ちます。

 

日付:2007年04月19日
タイトル:春のミニ研修会

4月15日、いつものメンバーでミニ研修会を実施しました。但し今回は、山梨県の依田さんが都合がつかず参加できませんでした。

 今回は、長野県のメンバー、滝沢さん、西澤さん、それと私の3人で、長野県の北部の須坂市へ行き、研修を行いました。まず 『さくら名所100選』にもなっている「臥竜公園」へ行き満開のサクラを堪能しました。人、人の波をかき分けての散策でした。天気もよく、 イカの丸焼き、たこ焼きのにおいも腹に堪えました。
 「臥竜公園」ではサクラの他に、ナラ枯れの状態を見たり、「根上がりのマツ」を見て回りました。

 次に高山村のしだれ桜を見に行きましたが、まだつぼみの段階で、一週間早かったようです。

 最後は、西澤さんが勤めている「須坂園芸高校」へ行き、アカマツの<赤斑葉枯病>の実体を見たり、 マツノザイセンチュウによるマツ枯れについての現状や対策について話し合いました。

 お互いに樹木医として、情報を交換したり、樹木に対しての考え方を述べたりし、交流することの大切さを改めて感じました。

 

臥竜公園

根上がりのマツ

カイガラムシによるコナラの枝枯れ

 

日付:2007年04月18日
タイトル:サクラの観察会

4月14日、『桜は日本人の心の花か?』というテーマで、サクラの観察会を行いました。場所は、朝日村の中央公民館周辺の主に 「ソメイヨシノ」が30本くらいある場所で、朝日村でも満開に咲き誇るいわゆる名所でもあります。

 ここの「ソメイヨシノ」は樹齢約80年と、サクラとしてはかなり古木といえます。 ただ公民館の駐車場にもなっているため車による踏圧がひどく樹勢も衰え始めています。

 観察会では、いまの現状と僅か10日くらいしか人間からは注目されないサクラの侘しさを、参加者に聞いてもらいました。 まだ2分咲きの状態でしたが、今年は昨年より10日も早く開花しました。

 参加者の皆さんも、このサクラがこれから10年、20年と美しく咲いてくれることを願っていました。
 私も何とか樹勢回復をしようと思っています。

 

天気も良く

まだ2分咲き

質問も多く

樹勢の衰え説明

 

日付:2007年04月18日
タイトル:“全国さくらシンポジュームin飯田”

  4月9日・10日に長野県飯田市で「全国さくらシンポジュームin飯田」が開催され、参加してきました。

飯田中央公民館 で開催


開会式では、飯田市長の「牧野光朗」氏と日本花の会理事長の「安崎暁」氏が挨拶をし、記念講演で 「桜色のあるまちづくり」と題し「見城美枝子」氏の講演が行われました。講演では、東京にあるサクラの風景写真で、 まちづくりにはサクラが取り入れていることや、いろいろなサクラの特徴をいかしたまちづくり、 また昔のものを残した新しいまちづくりを自身でやっているとの話など、自然の大切さを強調した講演でした。

 活動報告では、山形県南部置賜地方の“桜保存会活動の連携”と題し会長で在られる「柴田正夫」氏の報告、日本花の会主任研究員「和田博幸」 氏の“環境と桜の古木の樹勢”の報告、“飯田地方のさくらレビュー”と題し飯田市地域活動団体の報告がありました。

 天気にも恵まれ、飯田市のサクラも満開で、全国から参加した方々も大変満足していたようです。

シンポジューム会場

特に飯田市座光寺にある、樹齢約350年の『麻績の里舞台桜』 は花びらが5~10枚あるしだれ桜で、全国でここしかない珍しいサクラということで、見てきました。
「麻績の里舞台桜」

樹木医の方も多数いました。何人かには挨拶もできましたが、 大勢の人ごみのなかでしたので、失礼した方もいると思います。

日付:2007年03月25日
タイトル:未来の子のためにサクラを植栽

3月24日、有志の集まりである「朝日村サクラプロジェクト」は、 朝日村の中心を流れる鎖川の堤防沿いにサクラの苗を40本植栽しました。「日本花の会」から大漁桜,神代曙,思川の三種類の一年生苗が届き、 前もって決めていた計画地に、植えることができました。

 今、朝日村で咲くソメイヨシノの樹齢は80年くらいで、近いうちに見ることができなくなると思われるので、 それと入れ替わり今日植えたサクラが見事に咲き誇り、村民の心を和めてくれるのではないかと思います。

有志により植栽実施

肥料、水やりも忘れず大事に植え込む

植栽完了

 

また「記念樹」として申し込まれた人たちにも、植えてもらいました。このサクラが早く木いっぱいにきれいな花を付けて、 再びこの下で記念写真を撮ってもらいたいものです。

記念樹が早く大きく!